令和4年3月11日: 東日本大震災トリアージ訴訟を掲載
少なくとも文献は出してもらったほうがいいと思います
2018年10月28日
東京地裁での医療訴訟第1回弁論メモ書きです。適当なメモで,しかも一部省きます。事件番号平成30年(ワ)第27514号。原告側は代理人一人の出席,被告側は欠席で答弁書擬制陳述。
裁判長: 原告の主張は・・・
原告代理人: 過失1は,乳癌手術をもうちょっと早くすべきだった,○年○月○日から数週間以内に。過失2は,抗がん剤の副作用云々。
裁判長:損害は自己決定権の侵害ですか? 今言われた過失との関係がわからない。
原告代理人: 手術が早かったらリンパ節転移は無かっただろうということ。それについての慰謝料との・・・
裁判長: 説明が不十分で,それによってどういう不都合があったというのでしょうか?
・・・
裁判長: 抗癌剤は特定されているんですか? どういうものでどういう副作用で,そういう医学文献は? 提出は?
原告代理人: 考えています。
裁判長: まだ準備していない? それはお出しいただいたほうがいいと思います。少なくとも文献は出してもらったほうがいいと思います。
感想: こりゃ,原告代理人は相当頑張ってもらわないとヤバそうですね・・・裁判長もまた心優しいご指導ですね。