令和4年3月11日: 東日本大震災トリアージ訴訟を掲載
嘘つくんじゃないよ! 話したことないんだから!!
2012年2月22日
似たような題名の投稿が続きますが、本日傍聴した事件です。
歯科の治療がうまくいかなかったと主張して提訴したらしいのですが・・・
被告代理人が被告医院の歯科衛生士に対して、患者(原告)にどんな説明をしていたのかを尋問している途中、突然原告本人が、
「嘘つくんじゃないよ! 話したことないんだから!!」などと絶叫しだしました。
しかもこの事件、前回日記と違って原告代理人がついており、この絶叫は原告席ではなく、傍聴席で傍聴していた原告からなされたものでした。
これに対して被告代理人や裁判長から注意があるも、原告代理人は沈黙・・・
尋問再開してしばらくすると今度は、引き続き傍聴席に陣取る原告が、背筋を伸ばして挙手。「ちょっと・・・」
ここで裁判長、強い注意。「前にも言いましたが、傍聴席で発言したり・・・これ以上話したら退廷してもらいますよ」と。
再度尋問開始するも、またしばらくして挙手。「ちょっといいですか?!」
裁判長「ダメだと申し上げたはずです」
その後も、声をあげて笑ったり、携帯電話を鳴らしたり、ときには傍聴席の前の柵を握りしめて証人を見つめたりと、なかなかにすごい光景でした。それをまた原告代理人が注意もしないものだから、休廷時間に入るときに裁判長から、原告代理人に対して、原告本人に注意するように指示がありました。
しかし、この尋問で一番面白かったのは、被告関係者に対する被告代理人の質問に対して原告代理人が、
「異議あり! 誘導尋問じゃないですか?!」
というツッコミを入れた瞬間でした。
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被告関係者に被告代理人が質問するんだから、被告に有利に質問するのが当たり前だろうが・・・
追記:
私の素人理解と違って、主尋問(味方側の尋問)での誘導尋問は、正当な理由がない限り違反であるとのご指摘を受けました。ただしこの異議が発せられたタイミングは、尋問の最初のほうの、被告側が主張する事実経過の確認段階のもので、わざわざ異議を挟むような場面ではなかったようにも思います。しかし私の素人理解が誤っていたことは明らかで、ここに追記をする次第です。