中央線飛び込みと100円 (1985年ごろの思い出話)

かつて新宿から西に向かう各駅停車の夜行列車が存在していた。ある日友人たちとの小旅行でその列車に乗り込んだ。八王子を過ぎたあたりであったろうか、電車はガクンと停車し、モーター音が切れた。しばらくして「人身事故が発生したため…」と車内アナウンス。さらにしばらくすると、車掌が車内を歩いてきた。「はねられた人を覆うために新聞紙などが必要なのですが、余っている方はいらっしゃいませんか?」と。古新聞を差し出すと車掌は礼を言って先頭車両のほうに向かって行った。しばらくして運転再開し、車掌が私のところに来て100円くれた。