2006年11月の記事

数年ぶりの体調不調

2006年11月28日

先週の木曜日から死んでいました。ようやく復調。
22日(水)の夜に会合でワインを3杯の後、家で明け方までビールを飲んで(缶ビール350×4本)寝て、翌朝サッカーを見に行くために起きたら二日酔い。
ソルマックを飲んで、「二日酔いだしそのうち治るだろう」と予定通りサッカーを見に行くが、試合中もダルさ絶頂。
試合後、京王線の飛田給(とびたきゅう)から新宿行きの電車でドア脇にもたれながら悶絶。終着まで耐え切れず途中駅で下車。ちょっと休んで帰ろうと思うも余りにだるくて勤務先に電話。
「今、救急に相談できますかー?」
内科当直の先生に電話で相談。
「全身倦怠と吐き気が…実はきのう朝方までビールを飲んで二日酔いもあるんで、肝臓だと思うんですけど、ここまでだるいのは4~5年前に中国のやせ薬を飲んだとき以来で…」
「中国のやせ薬ですか!!」
ヘイ、すみません。目医者の端くれはこんなもんです。ということで時間外で診てもらうことに決定。タクシーで程なく病院へ。
当直の先生には、馬鹿の一つ覚えに「肝臓だと思う」と力説。
「下痢は特に気にならないです。ちょっとゴロゴロしてるけど、持病で過敏性腸症候群もあるのでいつもと同じです。昔、中国のやせ薬飲んで、すごくダルくなってネットを調べたら肝障害と出ていたんで『これだ!』と思って。今回も同じようなダルさで肝臓かなー、と」
「そしたらとりあえずソリタT3に、ステロイドなどを入れて点滴しましょう。今日はそれで様子を見てもらって、明日以降必要なら採血してもらって…」
「いや、もう、本当にありがとうございます。」
で、点滴受けて多少楽になった気分で帰宅。
しかし翌朝も気分優れず、病院で採血して内科を受診。
「あー、これ、肝臓じゃないねー。CRPが上がっとるし、リンパ球が減って好中球が増えとるから感染の所見やねー。レントゲンは腸にガスがちょっと多いし、感染でしょ。」
ガビーン、肝臓じゃなかった。
さらに翌日、内科の別の先生と立ち話。経過を説明。
「先生、それはノロでしょう」
「えー、そうですか! 実は連れがおとといから『ノロウイルスじゃないの?』って言ってて、僕は『いや、二日酔いだし肝臓だと思う』って言い張ってたんですよー」
「それは先生がハズレです」
ヘイ、すみません。目医者の端くれはこんなもんです。
注: 昔飲んだ中国のやせ薬は「氛氟拉明(フェンフルラミン)」。1錠飲んだだけでものすごい倦怠感。

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若いお巡りさん (とおじさん) (2001年の思い出話)

2006年11月21日

ある朝、夜勤が明けてアパートに戻り玄関を開けると、風が吹いてきた。足の踏み場も無い散らかった部屋は相変わらずだったが、窓が開いていた。鍵の部分を切られた跡がある。泥棒が入ったあとだった。よく見ると、雑然とした中でわずかに床が見える部分にはスニーカーの足あとがあり、物入れや引き出しも半開きだった。
「まずい」
ちょうど大きな集金をしたあとで、部屋には40万円以上が置いてあった。文具をこれまたごちゃごちゃに入れてある引き出しの、そのごちゃごちゃの底に忍ばせてあった大金はそのまま残っていた。まさか文具を掘り起こすとそこに大金が…とは思いもよらなかったのだろう。この点では作戦の勝利であった。
一安心の後に、生まれてはじめての110番をした。ほどなく制服の若いお巡りさんと私服のおじさんがやって来た。私服のおじさんは刑事さんだと言う。刑事さんはにこやかな顔をして開口一番「これなんじゃないのぉ? これ!」と小指を立てながら言い放った。
「ええっ?! そんなことはない… と… おもうんです… けど…」
とだんだん声が小さくなる自分がいる。そこに刑事さんが畳み掛けるのである。
「そうかなぁ? そんなことないだろうと思っていても、意外とそういうこと多いんだよォ!」
「いやぁ、そんなことはぁ…
その豪快な話の持って行きっぷりに、僕は完全にやられた。マクドナルド式の「スマイル0円」のような営業術なんてクソ喰らえだ。

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あゝ上野駅(1985年ころの思い出)

2006年11月19日

中学から大学時代にかけて、たびたび北海道に一人旅に出かけた。旅の出発点は上野駅であり、終着点も上野駅である。
今はもうすっかり改装されてきれいになっている中央口だが、当時の中央口は雑然として、まさしく終着駅そのものである。そんな中央口をスポーツバックひとつで外に出ると、いかついおじさんが近づいてきた。
「こんにちは。きみ、学生さん?学校通っているの?」
さほど怪しい感じは受けず「高校生ですが…」と答えると、
「そうか、高校生なんだね。私、自衛隊の者なんだけど、学生さんは勉強がんばらないとね。がんばってね」
と言い残して去っていった。
終着駅を舞台にした自衛隊の勧誘。家出少年でも狙っていたのだろうか。不思議なものに出会ったものだと思っていたら、翌年も引っかかってびっくりした。

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