雄武(おうむ)のパチンコ屋  (1985年ころの思い出話)

北海道のオホーツク側の北のほうの小さな街,雄武での話。

中学1年だか中学2年だかの夏休み,家族と親戚とで北海道を旅行したとき,雄武という小さな街に泊まった。夜父親に連れられて,小学生以来久しぶりにパチンコ屋に入ったのだが,小さな街のたった一軒のパチンコ屋で,お客さんはまばらだった。それでも当時デビューしたてで,まだ出玉規制のない出放題のフィーバー機(というのかな? 777がそろうと無制限に出るヤツ)があった。尤も我々はそのシステムを分かっておらず,どの台を見てもデジタル数字が光っていたので,それで打つことにしたのだが。

しばらくして親父が777を出した。したがって親父の台は玉が出っぱなしになった。しかしその仕組みを分かっていない親父は「台が故障した」と言って手を離してしまった。程なくポケットは閉じ,数字は再び回り始め通常の状態に戻った。結局獲得して景品に換えた玉は1000個に満たなかったと思う。店員のおじさんが「あれ,フィーバーしてたじゃないの?」と言って不思議がっていた。

後になって「フィーバーしたら打ち止めになるまで打つものだ」ということが分かって親父曰く,「こんな知らない小さな街の,人もあまり入っていないパチンコ屋で,儲けないほうがいいんだよ」と。