日本初?の○○○○馬券

2017年3月19日

(1988年6月7日)

史上初の東京ダービー夜間開催でごった返している大井競馬場で,その東京ダービーの馬券を手にして「おや?」と思った人はけっこう多かったのではないでしょうか?

そもそも大井競馬で,今風のマルチユニット馬券が初めて導入されたのは1987年の5月末のことで,中央競馬にかなり遅れてのスタートでした。それまではこの写真のような,200円・500円・1000円(さらに10000円)の定額券で,しかも窓口ごとに発売する券種・金額が決まっていたので,複雑な買い方をしようとするといくつもの窓口を回らねばならず大変だったのでした。

で,1987年5月に導入されたマルチユニット馬券(下の写真)を見て,私は大井競馬場に「あること」をしたらどうか,と提案をしておきました。

その「あること」はその年には実現されませんでしたが,翌年の東京ダービーで手にした馬券で初登場しました。それが次の馬券です。

見ておわかりのとおり,「あること」とは「馬券にレース名を入れること」だったのでした。少なくとも私は中央競馬ですら見たことのないものです。「日本で初めて」の自慢が多い大井競馬の,隠れた「日本で初めて」だと思います。ただし当時はこのサービス,大井競馬の正真正銘の大レースである東京ダービーと東京大賞典でのみ実施していました。

今では当たり前のこのサービスも,当時は珍しかったのです。

このエントリーをはてなブックマークに追加

南関東地方競馬黎明期一覧へ | 君の瞳に恋してる眼科へ