「寝耳に水」

2000年2月15日

耳鼻科の病院実習。カロリックテストというのを志願して体験した。横に寝かされて30℃の水を耳の穴に注ぎ込まれるというもの。
注ぎこまれて数秒後,もう大変。目がグルングルン回る。遊園地のコーヒーカップどころの騒ぎじゃあない。先生と級友は「振れてますね」とか言いながら,右に左に振れる私の黒目を観察している。尤も目が回るのは正常なのであって,もし目が回らなかったらそれは平衡感覚が麻痺していることを意味する。
うつぶせになると,今度は目が逆向きに回り出した。寝不足の体に酷い仕打ち。先生からは「説明した上で自ら志願したんだから,恨まないでね(微笑)」とのお声がかかる。患者さんの苦しい気持ちをまた一つ理解した。
 「寝耳に水」の本来の意味は「知らないうちに自分の体にとんでもないことが起こること」だったはずだ。間違いない。

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