絶妙確定申告

2000年3月7日

生まれて2度目の確定申告を済ませてきた。給与所得と雑収入を合わせること102万7000円余り。御存知の方も多いかと思うが,103万円以下であれば無税で源泉徴収分が全額返ってくるばかりでなく,被扶養者として世帯主が扶養者控除を受けられるので数万円の得を見ることになる。あとひと働きで数万円がパーになるほどの,ほとんどぎりぎりセーフの収入であったわけだ。計算をしたわけではなく偶然こうなったのだが,税務署の人には「狙ったんじゃないんですか?(原文ママ)」と言われたのであった。

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南北海道修羅場(その4)  (1987年の思い出話)

2000年3月1日

競馬に関心をもって間もない1987年,私の父の旧友が北海道の新冠で牧場を経営しているらしいという話を聞いて,訪ねてみることにした。
連絡は現地に着いてから電話帳を調べることで解決した。「○○ちゃんの息子さんかぁ!」ということで認識してもらえたので,早速訪ねた。
新冠といっても新冠駅からは程遠い,牧場にしては奥まった地にその方の家はあった。着いてみると家の中はがらんどうで,そこに旦那さんと奥さんがいらっしゃるだけだった。
「実は,今日引越しをしたんですよ。」
北海道にあこがれて移り住んだが牧場経営が芳しくなく,切りをつけて出身地に戻ることにしたということだった。
しかしそれよりも衝撃的だったのは,
 「ここら辺ではほとんどないけど,うちは牛専門の牧場だったんですよ」
という一言だった。

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南北海道修羅場(その3)  (1986年の思い出話)

2000年2月27日

大学に入学して最初の北海道旅行。自転車ツーリングサークルに所属した私は,スポーツサイクル車を分解してを函館まで汽車で運んで,函館で組み立てなおして自転車で旅をすることにした。ツーリング愛好家がよくやる方法である。
初日は函館に遅くに午後に到着したので,20km程度走って大沼公園で泊まった。そして二日目は頑張って百数十km先の洞爺湖まで走った。しかしその後自転車で走るのが面倒になり,北湯沢という温泉地で2泊,室蘭で2泊した後,ついに苫小牧で自転車を再分解し,自転車をかついで汽車で旅をはじめたのだった。

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リピーターの北海道  (1981年の思い出話)

2000年2月24日

初めて北海道を訪れたのは,中学1年生を終えた春休みだった。同級の友人との,釧路に住む恩師を訪ねる旅だった。千歳まで飛行機,そこから急行狩勝号で釧路に向かったのを思い出す。
釧路の目抜き通りの末端にかかる「幣舞橋(ぬさまいばし)」。そこに設置された裸体の女性の彫刻4体を見て,ちょっとどきどきした感触が今も残っている。かれこれ19年前のこと。「さすが北海道だ」と思ったものだった。

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問題の修復

2000年2月21日

今日から内科の実習。勉強させて頂く患者さんは大酒のみで,それがもとで病気になった60余歳の方。毎日日本酒5合を飲んでおり,病気が発症した日には焼酎10合を飲んでいたという。
研修医の先生はその患者さんに「酒浸りの生活を抜け出さないとダメですよ」と言いたいようだ。でも私には,この患者さんのような甘美な堕落を抱えながら生き続ける生き方のほうが,真面目一徹で生きて行くよりもずいぶんと楽しい生き方に感じる。

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