国が乱診乱療を後押ししています!

2007年11月11日

なんかこれまで2回引き下げた医療費(診療報酬)をまた引き下げるようなんですが、医療機関がバタバタ倒産している状況で、さらに収入を減らさせてどうしようというのでしょうかね。
診療報酬を下げるということは、一人診察したときの収入が下がるということなわけで、それでも赤字を免れようと思ったら、そりゃ数をこなして収入を増やすしか、あるいは一人当たりの医療行為を増やして収入を増やすの、どっちかしかないじゃないですか。
つまり、暗に国は乱診乱療を推奨しているってことなわけですわな。
ま、少なくとも「給料は減らすけど、さらに充実した仕事をしてね」って言われて、そのとおりできる人は普通いませんです。
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診療報酬:08年度に引き下げ 財務省が方針固める
財務省は5日、医師の給与などに充てる診療報酬を08年度に引き下げる方針を固めた。08年度予算の概算要求基準(シーリング)では、少子高齢化に伴って増え続ける社会保障関係費を約2200億円圧縮することを決めており、「確実に達成するには、大幅に増加が見込まれる医療分野の見直しは不可欠」と判断した。日本医師会は「過去の厳しいマイナス改定で医療崩壊が現実化している」と大幅引き上げを求めており、改定率が決まる年末に向けて調整が難航しそうだ。
財務省が5日の財政制度等審議会(財務相の諮問機関)で示した試算によると、デフレが始まった98年度を起点に、07年度までの人件費(人事院勧告)と物件費(消費者物価指数)の推移をみたところ、人件費と物件費の加重平均は4.4%減になった。一方、薬価改定を除いた診療報酬本体は0.8%減にとどまっており、財務省は「近年の賃金や物価の下落を十分反映できておらず、引き下げの余地はある」と求めた。
財政審で異論はなく、今月下旬にまとめる建議(意見書)に盛り込む。国民医療費(患者負担含む)は06年度は約33兆円で、25年度には56兆円に増加する見通しだ。医師などの人件費はそのうち約5割を占めている。
日本医師会は10月30日、地域医療支援や医療安全対策、医療の質確保の費用として5.7%の診療報酬引き上げを求めた要望書をまとめており、今回の財務省の方針に対する反発が予想される。診療報酬は1%引き下げると医療費ベースで約800億円の削減につながり、前回の06年度改定では過去最大の3.16%引き下げた。次は08年度が改定期となる。
医療分野では医師不足など深刻な問題も多く、財務省は、診療報酬は引き下げるが、今年5月末にまとめた政府・与党合意の「緊急医師確保対策」に基づき、地方に必要な医師の確保などは行う方針だ。【須佐美玲子】
毎日新聞 2007年11月5日 20時43分

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韓国の最新ミネラル水事情

2007年11月5日

週末に、韓国の眼科学会に遊びに勉強しに行ってきた。
その際、韓国のセブンイレブンで見つけたミネラル水。

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(注:右側の製品は韓国製品ではありません
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(注:右側の製品は韓国製品ではありません)
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私としては、韓国は既に、こういうことはしないでもいい国になっていると思っているのだが、真剣勝負なのだろうかあるいはウケ狙いなのだろうのか?

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昭和の遺物

2007年10月31日

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今日、東京・世田谷の千歳船橋で見つけた遺物。
『たばこは心の日曜日』
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「プロ車券vsアマ車券―はじめて明かす確勝のコツ」 (C級書評)

2007年10月29日

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 「競輪の儲けで生活している」というと、ほとんどの人が一瞬返す言葉を失って、けげんそうな表情をします。
“ギャンブルで倉を建てた人はいない”といわれているように、ギャンブルは損をするもの、儲かるわけがない、というのが社会通念になっているからです。
だが、事実は事実、別にうそや誇張でいっているのではありません。長年の実績から出た言葉なのです。

人間誰もが一度くらいは考える、ギャンブル人生。著者はそれを30年も前から実践しているという。出版が1986年であるから、今から50年も前から、ということになる。
ところがこの本を通して詳しく解説される車券の買い方指南の裏に見て取れるのは、ギャンブラーと呼ぶには違和感のあるサラリーマン的生活である。彼は車券術の解説に入る前に、このように述べている。

 夢より現実、車券の儲けには限度があります。競輪がギャンブルである以上、的中したときはそれなりの見返りが必要といいましたが高望みは禁物です。一攫千金こそギャンブルの醍醐味を車券に適用してはいけません。
車券の売上げ高は、1レース平均3,000万円を少々下回ります。したがってファンに還元される金額は、25パーセントの控除率を差引くと2,200万円くらいです。だから、100万円を払い戻したということは全体の1/20、200万円なら1/10、500万円なら1/4を一人占めしたことになります。
(・・・)
私自身も競輪を始めてから30数年経ちますが、100万円以上を1レースで儲けたのは6回しかありません。5~6年に1回の割合いです。ギャンブルで100万、200万の札束を、ニッコリ笑ってふところにねじ込む話は小説だけのこと、現実はそんなうまい場面はほとんどないと思って下さい。すなわち、車券の儲けにはおのずと限界があるのです。プロは、このことをよく知っているので、決して無理な勝負をしません。

大儲けすることを期待するな、ほどほどにしろ、というのである。ある意味非常にシビアーな態度だといえるが、一方でその稼ぎ方はこの上なく淡々としたものであるということである。
筆者が解説する車券術は、私が読む限り実用的に感じられた。レースに出場する選手の力関係を把握し、儲けが期待できるパターンに適合したときにのみ車券を買うというものである。選手の力関係の様々なパターンを網羅し、このパターンではこのように買うと平均すると儲けが出る、このパターンではレースが荒れるので儲けが期待できない、というように明快に解説されている。私が実証したわけではないが、恐らくこの本の指南に完全に従って車券を買い続ければ、筆者の言うとおり儲けが出るのだろうという感触を得るに十分な解説がなされている。

 以上、プロはどういう車券を買うか、車券に対する考え方は、ということを実践例で説明しましたが、読者の中には買うレースが限定されること、いろいろなケースがある場合は見送りとあるので、どんなレースでも的中させるのがプロではないか、と思う方がいるかも知れません。
だが、どんなに優秀な科学の粋を結集した船でも、嵐の日には出港しません。必ず波の静まるのを待ちます。
車券も同じです。どんなレースでも、プロは一般のファンより的中させる自信があります。だがプロは、ギャンブルに百発百中は絶対にない、ということも知っているのです。

しかし、パターンに従って孤独に車券を買い続ける生活を続けることに耐えられる人が、この世の中にどれくらいいるだろうか。生活の潤いは競輪場の外で求めれば良いといえばそれまでだが、そう割り切れる人は多くはあるまい。かく言う私もそのような生活は無理だろうということを、この本を繰り返し読むことを通じて悟った次第である。
全体を通じて筆者の知的水準の高さで読み手を飽きさせず、ギャンブラーという職業について考えさせてくれる。賭け事に関心を持つ多くの人々に読んでもらいたい、隠れた名著である。

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それが事実を追求する姿勢だというのか?

2007年10月26日

数日前、とある医療裁判の口頭弁論を傍聴した。次回予定の医師証人尋問にかかる時間を巡っての、患者側弁護士の発言。「我々としては、言葉尻をとらえて追求しようと思ってますので、ちょっと時間がかかると思います」みたいなことを言っていた。
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「言葉尻をとらえて追求」………

結構あきれて、帰って来ました。

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