令和4年3月11日: 東日本大震災トリアージ訴訟を掲載
医療事故調査委員会の議論再開
2012年3月1日
たなざらしになっていた、医療事故調査委員会の検討が再開されるようです。
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/36616.html
座長が法学研究科教授なんですね(山本和彦・一橋大学大学院)
私は医療裁判を見るようになってから、裁判官や弁護士にも、医師に負けず劣らずお粗末事例が多いことを知りました。ところが法律家の仲間内のかばい合いたるや、医師の比ではないのです。例えば判決文に明々白々な矛盾があっても、法律雑誌では一切触れられないのです。 例:一宮身体拘束訴訟→ http://www.minemura.org/iryosaiban/H20ju2029.html
事故調のニュースからの引用ですが、元々患者側で活躍されていた弁護士である加藤良夫教授は、
ここに参加している委員で一致しているのではないか。事故が起きても、情報収集することなく、分析もされずに放置されたら、医療の質を向上させる文化は育っていかない
と言われているようなんですが、これは弁護士も同じでしょう。ただ、弁護士の場合、依頼人との関係でオブラートに包まれてしまうので、外部からはそれが弁護過誤だったのか、当事者の意向であるためやむを得ないものであったのかの判断はつきにくいですが。二代目センター長である柴田義朗弁護士が受任した眼科の事例では、微妙なものもありましたし(後日上梓予定)、身内についてはきちんと目を配っているのでしょうか。いっそのこと、司法事故調や弁護事故調を、医療事故長とセットで検討したらどうかと思います。
一般的な話ですが、自分に甘く、他人に厳しい人々というのは、私からすると最も軽蔑すべき人々であります。
別に司法事故調、弁護事故調をホントにやれというのではありませんが、そういう類のものをやることのメリットとデメリットを、法律家はよくよく推察するべきですね。