総合病院での、医師の交替についての説明

2012年6月1日

医師の交替について
総合病院のほとんどでは、勤務医師がしばしば交替します。現在○○病院眼科には、◇◇大学医学部眼科学教室に所属する医師が、その◇◇大学眼科の指導で○○病院に赴任しています。この体制の利点は、眼科学教室側で医師を多数確保し医師の職場を安定して割り当てると共に、病院側は自力では難しい医師確保作業を眼科学教室にお願いしておくことによって、安定的に医師を確保でき、また急な欠員などにも柔軟に対応できることなどです。また、医師としても、日々常に新しい知識を得て診療技術の向上に努める必要があり、その一環として、さまざまな職場でさまざまな症例(患者さん)を診察し、考える訓練をする必要があると考えられます。逆に言うと、同じ職場にあまりに長い期間在籍すると、刺激に乏しく診療パターンが硬直化して、新しい診療技術習得が疎かになる可能性があります。そのようなこともあり、医師の交替は医師の質の向上、ひいては日本の医療水準向上に必須なものと考えます。通常の会社組織のように急な職場異動を指導され、患者さんに浸透しないうちに異動になることも少なくなく、この点は改善の余地があると思いますが、医師がしばしば交替すること自体は、上記の通り必要なことだと考えます。
このようなことから総合病院で継続受診する場合、特定の医師にかかりつけるという考えは成りたちにくいものです。今後も、たびたび医師の交替があると思いますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

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